オーバーウォッチ2 第一回PvPβテスト参加した感想

オーバーウォッチ2 第一回PvPβテストに参加させてもらって幾らか遊んだ経験から、オーバーウォッチ2に向けての感想を残しておきたいと思います。

全体的にネガティブなものが多いですが、だから駄作であるということではありません。意見として有用であるならばスタッフにフィードバックされると嬉しいな、という意図で記述します。

まず最初に感じたのは、UIが壊滅的にダサいということ。色々と崩れていることに関しては中華スマホゲーみたいですが、それについてはただダサいというだけなので問題ないです。
それより、戦況のログ(画面中央下部分に表示される「~~を倒しました」といった表記)が見づらい、キルログが見づらいというのは大きな問題に見えました。全体的にVALORANTを意識してるのでしょうか? ミニマップが存在せずVALORANTよりも戦況が大事になる局面が多いのに、情報が入ってきづらくなっているのはシンプルに遊びづらいと感じました。
ただUIに関してはある程度すぐに修正ができる部分ではあるので、プレイヤーからフィードバックがされていれば改善されるでしょう。

UIという意味では、音がとても聴き取りづらくなりました。
全体的に再録音してるのだと思いますが、銃声の低音がかなり大きくなりました。それと相対的に比較して、敵の足音がかなり聴こえづらくなっています。
私が使っているヘッドフォンはAKGのK712という、いわゆるモニタリングヘッドフォンです。モニタリングするために全音域がフラットに聴こえるものですので、これで聞き取りづらいのであればドンシャリ傾向のあるゲーミングヘッドセットなどでは聴こえないのでは? どういったプレイ環境を想定しているのかは不明ですが、ここはかなりの改悪に感じました。

次に、タンクが1枚になったことの影響の大きさ。
オーバーウォッチ」で既に完成されている6v6を崩して5v5にしたことで、あらゆるバランスが崩れたように感じました。6vs6であることを想定した設計なので、リバランスが必要かと思います。
マップに関しては、わかりやすいところであればドラドの従来何もなかったところに車が追加されていました。タンクが1人しかいなくても撃ち合いがしやすいように、といった意図でしょうか。
リバランスでCCスキルがなくなったり緩和されたこと、タンクのシールドが減った・無くなったことがあります。
CCスキルについてはプレイヤーにとって不快感を与えやすい(だからこそ使ってる側は楽しいんですが)ということでしょうか。CCスキルから味方と自身を守りやすいタンクが1枚減ることでの調整でしょうか。これについては、オーバーウォッチがスキルをどう使うかを重要視したゲームだったことを考えると、味が薄まったとも思える変更でした。
確かにキャスディのフラッシュバンがマグネティックグレネードに変わったことで200族に1発当て+グレで倒せるので瞬間火力が増した、みたいなことはあります。強くなってるでしょう。ただ、これによって「キャスディがフラバンを持っているだろうから近づいて使わせてブリンクで一回避けて近づこう」といった駆け引きは減ったように思います。相手のスキルを警戒するということをしなくても即死はしない。正直、DPSとしては「気軽に遊べる」という感じだと思いました。トレゲンで相手のサポートをハラスする局面でも、フラバンは飛んでこないしバッシュもされない。ただその分楽しみとか、やられた感は減ったなと。

シールドが減ったまたは無くなったことに関しては、タンクの醍醐味の部分が大きく減った印象でした。
オーバーウォッチには「リソースの奪い合い」という側面が大きくあり、そのために「ダメージを出す」し、キルをすることでULTという重要なリソース差を確定させるゲームだというのが私の認識です。
そこにおいて、シールドというのは「敵にULTゲージを与えない」「タンクの任意で回復させることができるリソース」「自身をキルさせないことでリソース差を与えないようにする」という、リソース奪い合い戦争における両チームの緩衝材であり、その使い方が上手いかどうかがタンクの面白さである、と私は理解しています。
つまりシールドを出せるプレイヤーを盤面から一人減らし、シールド性能そのものを下げるということは、そういう面白さの部分を減らしていた、というのが正直な感想になるわけです。

タンク全体的に体力が増えていること、火力が上がっている傾向にあることから、タンクを「リソース管理する仕事」から「ドチャクソに硬いDPS」に変更したのだと思います。

タンクをDPSに近づけることで、役割といった概念が薄くなっていたようです。その行き着く先が、オーバーウォッチという無二のプレイング感から「オブジェクティブの設定されたチームデスマッチ」感への推移だった、というのがオーバーウォッチPvPの感想です。

ではそれが面白くないかというとそういうことでもなく一定は面白いと思います。ただ、タンクは間違いなく面白みが減っているし、メインタンクメインという希少種以外の人からすると「何にも変わってない」という印象になりそうです。

 

総合すると、現時点での感想としてはタンクの妙味が減って他のチームFPSに近づいた、ということです。これを良しだと感じるか、だったらその近づいた方のゲームでええやんと思うかはその人の受け止め方次第でしょう。少なくとも、私としては面白さが減ると感じましたし、1と2をクロスプレーさせるという都合からおそらく1の6v6は無くなるだろうことを考えるとやや悲観的な印象を持ったというのが偽らざるところです。

これからも調整はしていくでしょうから、そこに期待していきたいと思います。